個性を活かし、協力すること。2

杉並区のデイサービス「空の花 宮前」は、音楽を軸に自立支援とチーム作りを構築してきました。音楽は入り口に過ぎず、このスタイルで3年が過ぎた現在では、職員の一人ひとりが「自分の得意なこと」を軸にさらにそれらの発展に貢献する姿勢を見せています。例えば最年長職員は自分の長年の経験「狂言」をリハビリに取り入れています。台詞や振りを覚えて気持ち良い声を出すことは、お客様の心身の活性化に大きな力を持っています。それを見た最年少職員が興味を持ち、お客様に披露出来るようにと、終業後に狂言を習い始めました。この日は衣装も着けて実に楽しそうに練習しており、夜のフロアに笑い声が響いていました。
こちらは毎月のお客様誕生会のためのケーキ。お客様にも楽しく作業に取り組んでいただき、共に祝う喜びを感じていただけるよう、毎回工夫して準備しています。また、得意な自分だけでなく誰でも出来るようにと、他の職員にも手順を丁寧に教えている様子も見られます。教えられた職員は「こんな綺麗なケーキはあの人にしか出来ないと思っていたが、自分にもできそうだ」と自信が出てきたようです。
職員の自立は個性を発揮するだけでなく、周りの人にも楽しみや自信を持つことを増やしていきます。プラスの連鎖。これが、空の花の大きな力となっています。

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