美しいものに触れる


デイサービス空の花では、お客様が夏に向けて染めを使った作品に取り組んでいます。
じわじわと色が染みていく様子に「綺麗ね」「面白いね」と男女問わず皆さんが興味を持って楽しんでおられます。

様々なリハビリ効果を期待するだけでなく、一番大切にしているのは人と関わる楽しさを感じていただくこと。美しいものを介して、一緒に作る人たちと思いを共感することの喜びを感じていただけるように工夫しています。

音楽の時間も同じです。人との関わりが難しく帰宅願望が強い方も、歌って、語っているうちに楽しくなり、身振り手振りで熱唱。この日は一度も「帰りたい」とおっしゃることがありませんでした。
レクリエーションのひとつひとつが、リハビリテーションそのものです。

誰かのために

デイサービス空の花の今日のおやつを、お客様に作っていただきました。

みんなのためのおやつ作りはいつも、皆さん張り切って笑顔で取り組んでくださいます。


いつも家で家事をされている方も「こんなにたくさんを作るのは滅多にないこと」「リハビリになるわね」と介護士のような事をお話ししながら作業をしていました。

こちらの方は、体調が優れない方を労わって膝掛けをかけてあげています。
どの方も皆、誰かのために役に立ちたいという想いにあふれておられるのが、強く感じられます。

おひとりおひとりが何を求めているのか、その想いが心身の回復、改善に繋がるため、それを探ることが空の花のリハビリテーションの第一歩です。

「鳥肌がたっちゃうわね」


デイサービス空の花を利用されているこの方は、利用当初は車椅子で来所されており、「歩くのは無理」「出来ない」と、リハビリにとても消極的でした。

リウマチやパーキンソン病で足指が重なった状態で固まっているのも、歩行困難のひとつの大きな要因でした。


ところが、筋肉や身体、こころをほぐす空の花のリハビリが始まり、このごろはかなりご様子が違います。
「わたしね、イケると思うのよ」という言葉が、口ぐせのようになっています。

そしてその通りに、足指の緊張はすっかりほぐれました!

次の週にこの方は、短時間なら殆どどこにもつかまらずに歩行が可能になりました。
ほかの方の歩行訓練を見ながら「こんな風に奇跡みたいなことを目の当たりにする事は、なかなかないわね。なんだか鳥肌がたっちゃうわね」とおっしゃっていました。

毎日少しずつ

デイサービス「空の花」を利用されている、病後の拘縮が強い方です。

痛みなどへの怖さから、当初は身体に触れる事はもちろん車椅子の移動さえも怖がって声を上げてしまわれるほどでした。

「空の花」スタッフのアセスメントは、その方の本当の困りごとや望みを丁寧に探っていきます。
この方も、そしてご家族様にも、それまで言葉にならなかった様々なことがおありでした。
少しずつそこに寄り添うことで、今は身体に触れるリハビリではこのようなうっとりとしたご様子です。

膝を抱え込むような姿勢から力を抜くことが出来なかった身体も、膝がここまで伸ばせます。

皆さんとの活動にも当初は参加されなかったのですが、昨日は音楽に合わせて手拍子を打ち、体操ではご自身から腿上げ運動をされている様子が見られました。

毎日少しずつ。
空の花のスタッフは、一人ひとりの方の可能性と意欲を引き出すために工夫を重ねています。

スタッフ研修

デイサービス「空の花」この日は個別機能訓練Ⅱの進め方について職員が研修を受けていました。

認知症により文字を書くことが難しくなりつつある方への働きかけとして、ご自身の名前を書くことがプログラムとされている方。しかし名前を書く練習はご本人のプライドにも関わる事なので取り組んでいただくのは難しいことです。

どう提案をするか、様々な工夫が必要です。意欲を持って笑顔で取り組んでいただくことを学びます。

この方も満面の笑顔、練習して満足の結果が得られたようです。

もう1人研修を受けていたのは、日本訪問美容サービスの加盟店さんです。当社社長が日本訪問美容サービスのFC最高責任者も兼ねているため、訪問美容をされるためにも、適切にお客様への対応が出来るよう空の花で研修をしているのです。

空の花スタッフが丁寧に機能訓練について説明しています。スタッフも伝えることにより理解を深める機会になり、互いに学び合うことになります。

お客様へのより良い対応を目指し、空の花スタッフは日々進化しています。