年末の研修


デイサービス空の花の年末最後の研修がありました。
人と人との関わりが様々なものを生み出す、その中で大切にしたいことを学びました。
表題を見て始めは首を傾げていた職員も、中盤からはずっとアイスブレイクかな?と思うほど楽しそうに参加していました!

研修を終えて各々、何かほっこりした気持ちを抱きつつささやかな忘年会を開催しました。これからも、互いに理解しあい、高め合える職場でありたいと改めて願いつつ、皆さまよき年末をお過ごしください。

意欲はふとした瞬間に

出来ないと思っていることが出来る、ふとしたきっかけがあります。

デイサービス空の花でクリスマスツリーの飾り付けをしました。
キラキラ光る飾りを見て、その日他の活動にはなかなか興味を持たなかった方が目を輝かせて近づいて来られました。

立ち歩くことに不安があり、常に支えを必要とする方が両手を使って飾り付けに没頭されていました。

他の方との交流が難しい方が、進んで飾りを渡したり「綺麗でしょう」と話しかけたりしておられました。

どれもそのおひとりおひとりにとって、困難を乗り越えた素晴らしい瞬間です。

意欲はふとした瞬間に現れ、その人を輝かせます。

日常の中での支え合い


デイサービス空の花では、1人ひとりのリハビリテーションのために互いに出来ることを提供できるよう、関係作りのお手伝いもしています。
例えば
常に動いていたいAさんに、筋緊張でなかなか活動出来ないBさんのそばを通りかかった時にマッサージをしていただいています。
お二人とも、不安感や孤独感が強くなると各々の状態がより強まるため、触れ合う、会話をするということもその緩和に大いに役立っています。

下の写真は 細かい作業がしたいけれどそれが難しいAさんに、手作業は得意ですが歩行に困難があり疲労しやすいCさんが洗濯物畳みをお手伝いしています。
やりたいことが出来るように助けてもらうことで安心感を得られたAさん。
疲れ易くなったと嘆くことなく、お仲間の役に立つことで充足感を得ることができたCさん。

全て、その体験がそれぞれの方から意欲を引き出していくきっかけとなり、命の支えとなるようにというねらいのもとに行われています。

支援し合う環境


デイサービス空の花では、自立支援を通して心身の改善をするためには 職員もお客様もともに支援し合う環境が大切だと考えています。

一方的に助かるのでもなく、一方的に助けられるのでもない、互いに支え合う関係。
上の写真のお二人は、それぞれが言葉や心の問題で「コミュニケーションを取ることが困難」という事で通所されています。
しかし、支え合う関係作りを通して自ら出来ることを考え、対話の中で指示を出し合いながら作業に取り組見始めています。


こちらのお二人は 互いの回復への努力を真近に見て、そのリハビリに対する姿勢、さらには生きる姿勢を尊敬し合っておられるようです。
最近では、相手の方のリハビリが進むように 声をかけたり動作を助け「一緒に頑張りましょう」と言い合う、いわば「同志」のような間柄にお見受けします。

職員との関係とも少し違う、こうしたお客様同士の繋がりは、お客様の生き生きとした日々を作る大きな力になっているようです。

レビー小体型認知症の困りごと改善・続編

前回の記事の続編です。
認知症の困りごと改善は一朝一夕というわけにはいきません。
日々その方の変化に対応していく、前向きな姿勢が大切です。

FB の空の花ページの記事をご一読ください。

【続・レビー小体型認知症の困りごと改善】前回お伝えした、夜、なかなか眠れず暴れたり大声で叫んでしまうという男性。本日はその後の状態について書いてみます。お客様一人一人の状態は毎日同じではなく、その日によっ大きく変化します。その…

空の花さんの投稿 2018年10月19日金曜日

レビー小体型認知症の困りごと改善

レビー小体型認知症の方へのアプローチ。
FB の空の花ページに掲載した記事のご紹介です。

【レビー小体型認知症の困りごと改善】デイサービス空の花で嬉しいご報告がありました。レビー小体型認知症で苦しんでいる方に、困りごとの改善の兆しがみえたのです。この男性は夜眠れず、大声を出したり暴れたりしてしまうそうです。薬での改善も…

空の花さんの投稿 2018年10月10日水曜日

ご帰宅前の過ごし方


デイサービス空の花の、ご帰宅前の過ごし方。ある日は季節を感じるタペストリーの制作をしていました。
手指の巧緻性回復を目指す方、作業への取り組みを刺激し認知症への働きかけが必要な方、交流を深めることで運動への意欲を回復したい方…
それぞれの方の自立支援への促しが含まれています。


カルタ取りをしている日もありました。同じくお一人お一人への促しが含められています。
楽しく過ごしていただく時間の中には、職員からの様々な支援が込められています。

触れ合いから活力を


デイサービス空の花には、この日綺麗なお花がたくさんありました。音楽家である副社長が前日出演したコンサートステージから持ち帰った花が届いたのです。
花の名前を思い出したり、色の美しさを感じたり、皆さんの会話が弾みます。
この後、皆さんでオアシスから花を取り出して花瓶に生けていただきました。周りの方もその様子を楽しまれました。

同じ日、可愛いお客様が松ぼっくりを届けに来てくれました。冬に向けた手芸の材料になると聞いた、社長のお子さんたちです。あまりの可愛らしさに膝に抱き上げ触れ合いを楽しむお客様。嬉しい出会いです。

この日の午後の歩行訓練は、皆さんが笑顔。
「一緒にやりましょう」と手を取り合い一緒に訓練をする方の姿もあり、和やかな雰囲気になりました。

綺麗なもの、可愛らしい人たちとの触れ合いが活力の源となったように感じました。

自らの力で改善の道を

デイサービス空の花では、お客様のお世話をするというよりも お客様が自らの力を発揮し 心身の改善の道を歩むことをお手伝いします。

上の写真の男性はご自身のリハビリプログラムを、ご自分のタイミングでしっかりと実施されています。私たち職員は安全を見守り、励まし、記録をとっています。

気をつけて行っていることは、快活で男気のあるこの方が、その性格を活かしてリハビリを楽しく続けられる環境作りです。
初めてお会いした時はどちらかというと気難しい印象だったのですが、歌謡曲好きとわかり同じ趣味を持った方が多い曜日に変更することで来所を楽しまれ、明るい性格が表出しぐんぐん体調が整うようになりました。

下の写真の男性は歩行状態がしっかりしていますが道に迷うことが多く、出かけると帰宅できなくなることでお困りでした。

屋外歩行訓練では、何処を歩くかご本人と相談しながら決めています。時間的なことや、その日のコンディションなどを伝えながら何処を回るか決めていただきます。

先日ご家族様から、外出先で迷うことがほとんどなくなり、リハビリの効果を実感しておられるとのご連絡をいただきました。

私たちが気をつけているのは、散歩や作業全ての場面で周囲との関わりを増やすと同時に、ご自身で考えて行動することを促すことです。どうしますか、とお聞きすると、そうか、こうしようかな、と楽しそうに応える関西弁が印象的です。

空の花の職員の役割は、徹底して意欲を引き出し、ご自身の持っている改善の力を発揮できる環境を整えることと考えています。

これ、実は職員にとってもまさに「脳トレ」。様々な知識と経験をどう活かすか、互いに情報交換をしながら知恵を駆使して工夫をしています!