「空の花」で働くスタッフに聞いてみました第5弾

「空の花」で看護師として働いてくださっている、小山律子さんのインタビューです。

ひたむきでチャーミングながんばりやさんです。

K:小山さん

G:後藤京子(デイサービス「空の花 宮前」副社長)

G:今、この仕事をやっていて「ここが面白い」と感じているところはどんなところでしょうか

K:自分たちが訓練を実施し、それを数字にしたり記録にして評価を出すことが面白いです。

一番今注目しているのはM様です。通所の回数を増やしたら、波はありますがだんだん回復して来られて・・・。しばらくお休みされたあとはやはり少し調子が悪く、ご自宅で転倒されたりしてしまう。

ここに通っていただいて、姿勢を改善したり訓練を継続していると状態が整っていくんだなと感じます。

そういうのが、今までよりも見えやすいなというところが、空の花の面白いところです。

G:.個別機能訓練が面白いということですか?

K:はい。個別性というのは看護師として仕事を始めてからどこでも言われてきたことですが、それがこういうふうにできるんだなと実感しています。

G:.小山さんはアロマの資格を取っていますが、これはどんなきっかけで取得したのでしょう。

K:自分がやってもらって気持ちいいと思ったことと、癒しになると考えたからです。でも、空の花に来て、はじめは緩和ケアのためというように捉えていたアロマが、高齢者の方や精神的な症状の機能回復にもつながることがわかってきました。

G:なるほど。さらに空の花に入ってから「M-テクニック」という看護師さんが開発したという回復を目指すマッサージの資格にもチャレンジしています。これはどういうきっかけでしょう。

K:アロマはオイルやタオルを準備して・・・とちょっと手間暇がかかりますが、「M-テク」は看護師さんが、忙しい中で自分の手でできるケアとして生み出したもので、何もなくてもできるのです。自分が現場で使えるな!と思って資格を取りました。

G:自分でお客様の改善のために何かしたい、という気持ちだったのですね。

K:はい。自分一人でやってもなかなか結果が出ないけれど、空の花は施設全体でお客様の回復のために働きかけているので、すごくやりやすいと思います。「M-テク」の資格を取ろうと思ったのも、そういう環境の中でお客様の回復・改善のために、私が自分の手でできることだと思ったからです。

G:.なるほど!回復、改善と言うところに面白さを感じているのですね。

ところで、医療の現場でもチームワークは大切にしていたと思うのですが、空の花もチームワークを大切にしています。そこは、入ってみてどうですか。

K:の花は、みなさんコミュニケーションがよく取れていると思います。助け合っているという感じですし、みなさんそれぞれ得意分野が違うのがいいですね。それぞれの実力を発揮していると思います。一人ひとり思い浮かべても、その人がそれをやってくれなければとか、こういうところがすっごい!と思うところがあります。本当に、みなさんすごいと思います。

G:では、小山さんは空の花の中で今後はどうなっていきたいと思いますか?

K:.あ~私は今「サブリーダー」という役割をいただいているのですが、「さぼリーダー」と言われないように・・・

G:え~?そんなこと言われていませんよね((笑)

K:まぁそうなんですけど。(笑)

自分でサブリーダーとしてはまだまだ、思うようなことができていないので。自分が全体を見て、リーダーが困らないようにフォローできるようにいろいろサッとできるようになりたいんです。

G:それがもしできたら、今よりもみんなに当てにされるようになりますね。

K:そうなれるかわかりませんが・・・、サブリーダーってなにかっていうことが、まだ自分にもわかっていないので、それを追求していくという感じのかなと思います。少しでも一色さん(フロアリーダー)の役に立つようになりたいです。

G:あとは、プライベートの充実?

K:そうなんです!コロナで、今何もできないので!また趣味の登山にも行きたいし、ゆずのライブにも行きたい!楽しいこともいっぱいやりたいです!

とても前向きに、自分の専門性を磨くことに一生懸命な小山さん。チームに頼られる理想のサブリーダー目指して、これからも頑張ってくれると思います。

「空の花」のスタッフに聞いてみました 第3弾

新年から連載中のスタッフインタビュー第3弾は、一生懸命な生き方が笑顔から伝わってくる、上原育美さんです。

「「空の花」のホームページなどを見て魅力を感じて、どんなところなんだろうとドキドキしながら「空の花」に来ました。その時、やさしい、あったかい空気が流れている場所だなと感じたのをよく覚えています。2017年7月です。

「あったかい」と感じた理由のひとつは、お客様同士の関りにあると思います。

例えばこの間、精神的な症状がおありのA様がデイの中をあっちこっち歩き回っておられたとき、年長のB様が「しっかり歩けてるね!」など声掛けをしてくださっていました。
「あの人は褒めれば褒めるほどいいのよ」って、私よりも声のかけ方の「コツ」をわかっていらっしゃる。(笑)
A様がゴミ箱からごみを出してしまった時も「駄目よ、ああ、でもやってみたいのね」と、見守りつつ諭してくれるような、私たちにはできない温かい声掛けをしてくださる。
私たちの声掛けだと怒ってしまわれることもあるA様も、ずっと年上の、お母さんみたいなその方の言葉は、素直にお聞きになるんです。

そのA様は、ほかの方とお菓子作りをしているときなど、それに参加はできないけれど、見て楽しむことはできるんです。
B様はそれをわかっていて、「いい子にしてたからお菓子をちょっと味見させてあげる」と食べさせてあげていて、B様も「ありがとう」と嬉しそうにもらっておられました。

そうやって、私たちが何とかするのではなく、自然にA様がB様を場の中に入れてあげようとしてくださる。
年の功ですね。いろんなことをちゃんと見ていてくださっている。

こんなふうに、お客様同士のつながりが濃くて温かいところはこれまでの施設経験ではなかったです。
支えあうって難しいと思いますが、「空の花」ではそういう関係が出来ていくんだと思います。

もうひとつ「空の花」の「あったかい空気感」の理由は、ミスを恐れず働ける職場だと感じるところですね。
「自分のわがままを通せる」ということではなくて、もし何か失敗してもみんなでフォローしてくれる。それだけでなく、どうしたらできるようになるかを一緒に考えてくれる場所だということです。

実はわたしは、介護の中でアロマを使ったハンドケアをやりたくて、資格も少しずつ取っています。アロマハンドケアをすると、お客様の表情が明るくなり、笑顔が増え、言葉もたくさん出るようになります。顔が曇っていたり、気持ちが不安定な方の改善になると思っています。

でも、ハンドケアは一対一なので、自分がそれをやっているとほかのスタッフに負担をかけてしまうのでは?と不安だったんです。
それでこれまでは「やらせてください」と自分からはなかなか提案できずにいました。

今はみんなが応援してくれているし、これをやることで認知症の症状などの改善に繋げられるということに、自信が持てるようになりました。フロアリーダーに「今日やってもいいですか」と確認して、迷わず実施することができます。それに、リスク管理の面で仮にあとから、ハンドケアの対象者のご家族が「アロマなんてやってほしくなかった」などの苦情がきたとしても、必ず管理者さんや社長たちが守ってくださる、フォローしてくださると思って、それで安心してできるところもあります。

今日は、若年性アルツハイマーの方にハンドケアを実施しました。
「アロマを使う手のマッサージをさせていただきたいのですが、いかがでしょうか。」と話しかけると、普段会話が少なく、会話をしても意味がなかなか通じ合わないかたが「いいですよ」と非常にクリアに返事をしてくださり、ハンドケアをしている間もずっとしっかりと会話ができました。
一対一で向き合おうとすることに、反応してくださったのかもしれません。
終わった後、「ご帰宅前も言葉がとてもはっきりしていた」と他のスタッフさんからも報告をいただきました。
そういういろいろな発見もできて嬉しかったです。

これからは、他にも自分ならではのレクリエーションの企画をしたいです。あとは、最近入浴拒否がだんだん強くなっているO様に、他のスタッフさんと連携してなんとか楽しく入浴していただけるような攻略法を計画して、挑戦したいです!だって、清潔を保って長生きしていただきたいし、入浴のお誘いが成功したときは、入らないとおっしゃったのがウソのようにすっごく喜んでくださるんですよ(笑)

私にとって「空の花」は、こんなふうに信頼できるスタッフさんたちと一緒に、失敗を恐れず、どうしたらこのお客様はもっと良くなるんだろうということを自分で考えて実践できるところ。
チャレンジできる職場なんです。」

ワクワクしている想いが溢れてくるような、すてきな笑顔で話してくれました!

「空の花」で働くスタッフに聞いてみました第2弾


スタッフへのインタビュー、第2弾です。
一色敬子さん、柔らかな笑顔が魅力的なリーダーです。

「1日の勤務を終えると、「よかったな」「濃いな」と思います。(笑)

例えば今日はベッド施術をしましたが、皆さま、見るからに姿勢が改善したり、痛みが取れたりして喜ばれる。

それを含めた個別機能訓練Ⅱが、毎日本当に充実していると思います。
フロアの中心で自発的に家事訓練や運動をなさる方がいて、一方ではベッド施術を受けている方がいて・・・傍らでその記録をどんどん取ってくれるスタッフがいる。

そんな周囲の様子を見て、今朝、着いてすぐ「もう帰ります」と何度もおっしゃっていた新規のお客様が「何かわたしも・・・」という気持ちになってくださった。
家事訓練を自分から「やってみるわ」と、意欲を持って言ってくださった。こちらが「やってください」と言うのでもなく「仕方ないからやる」でもなかった。
しかも、そのあとでテーブルの茶わんなどを見て「これはどうするの?」と、ご自分で考えて聞いて、どんどん動き始めてくださいました。これ、すごいと思いませんか?

この方は自宅からもふと出て行ってしまう、いわゆる「徘徊」でお困りの方です。
でも今日の午後はずっと自分で積極的に活動されて、私が他のお客様と一緒に活動できるようにちょっと促しをしたら自分からどんどん他のお客様とも関わっていました。
帰宅の送迎案内をしたときに初めて「それではお先に失礼します」と言ったときは、「やることをやり終えた」という感じでした。しかも黙って出ていくのではなく「お先に」ですよ!
これからこのお客様は「化ける」と思います。(笑)
すごく改善するっていう意味で。

2017年10月、入社から今日まで、もう5年くらいいるように濃厚です。
前の施設の経験では、お客様のことは全てお世話するのが当たり前だったけれど、ここでは真逆。自立支援って、自分が関わって、お客様がどんどん良くなっていくんだとわかってびっくり。それをサポートできるっていうのが嬉しいし、毎日実感できる。視点が全然変わりました。
しかも、当初に比べるとこの1年くらいで、改善や回復のミラクルをものすごくたくさん目の当たりにするようになりました。毎日どんどん変化が起きるから、時間の流れが速く感じるんです。

まさかここで自分がリーダーになるなんて思ってもいませんでしたが、今は危機管理だけでなく、一人一人のお客様が満足されたかどうか、目配りもできるようになってきたかなとちょっと思っています。(笑)
そしてとにかく、スタッフみんなの力がものすごく上がっていると思います。

私が「空の花のいいところ」だと思うのは、常に新しい何かがあって目標を持っていられるところです。

今の目標はたくさんあります。知りたいこと、学びたいことがたくさんあります。
ひとつあげるなら、ベッド施術。

例えば今日は、一週間ぶりにお会いして背骨の湾曲がきつくなっていた方の姿勢改善を、理学療法士さんに聞いた方法で自分でどこまでやれるかチャレンジしました。すごく結果が出て喜ばれた。
冷えに悩む方は、もう一つの悩みである痛みに関してはもうかなり回復してきていることもわかった。今後は足浴をしたいなとか、席の場所を工夫して冷えないようにしたいなとか。そういういろいろなことに気づくためにも、コミュニケーションしながら心身のアセスがしっかり取れる。そういうところもベッド施術のいいところ。

今後はどんな症状にも対応し、改善してお客様に喜んでいただけるようなベッド施術を極めたいです!!」

話しながら「楽しくて仕方ない!」という思いと同時に、
施設リーダーとしてフロアを見守る頼もしさも感じました!